「藤浪晋太郎選手はデッドボール(死球)が多い」とよく言われますが、実際にどのくらい多いのかご存知でしょうか?
本記事では、藤浪投手の通算死球数・被死球率を他のNPBトップ投手と比較しながら、なぜ藤浪投手の死球が多いのか原因も解説します。
藤浪晋太郎はどんな人?
- 名前:藤浪 晋太郎(ふじなみ しんたろう)
- 生年月日:1994年4月12日
- 出身:大阪府堺市南区
- プロ入り:2012年 ドラフト1位
- 投手/右投げ
藤浪晋太郎選手はNPBにおける日本人投手の歴代最高球速の記録(165.1km/h)を保持しています。
2017年にはWBC日本代表にも選ばれました。
2023年からMLBへ挑戦しましたが、制球難に苦しみマイナーでも結果が残せませんでした。
2025年DeNA入りを決断したことが報じられ、再びNPBの舞台での活躍が見られることでファンから期待が高まっています。
藤浪晋太郎の通算デッドボール数と被死球率

藤浪晋太郎選手は阪神タイガースでプロ入り後、剛速球と角度のある投球で注目されましたが、一方で「制球難によるデッドボールの多さ」でも話題になりました。
特に、
- 2014年(プロ2年目)11死球(セ・リーグ最多)
- 2015年(プロ3年目)11死球(リーグ最多タイ)
と、若手時代から死球の多さが目立っています。
その後も死球の多さは続き、NPB通算では55個の死球を記録。
対戦打者4,316人に対し、被死球率は 1.27% となっており、これはNPBの主要投手の中でも高い水準にあります。
さらにMLB移籍後は、9試合で7死球を記録し、1試合に1死球以上というペースで与えており、制球難がさらに顕著になっています。
他の投手との被死球率比較

「藤浪選手の死球の多さ」は感覚だけではなく、数字で見ても明確です。
以下はNPBで活躍している(活躍していた)主要投手の通算被死球率の比較です。
投手名 | 通算死球数 | 対戦打者数 | 被死球率 |
---|---|---|---|
藤浪晋太郎 | 55 | 4,316 | 1.27% |
ダルビッシュ有 | 40 | 5,006 | 0.80% |
田中将大 | 48 | 6,207 | 0.77% |
菅野智之 | 30 | 4,413 | 0.68% |
涌井秀章 | 81 | 9,011 | 0.90% |
これを見ると、ダルビッシュ有投手や田中将大投手が 0.7〜0.8% 台、菅野智之投手は 0.68% と安定した制球力を誇る中で、藤浪晋太郎投手の1.27%は際立って高い数値であることがわかります。
なぜ藤浪晋太郎の死球は多いのか?

藤浪晋太郎選手の死球が多い理由として、以下が挙げられます。
剛速球・角度のある投球の制御が難しい
藤浪選手のストレートは角度があり、最速165.1km/hの球速を誇りますが、その分ミスした際のブレ幅も大きく、右打者へのすっぽ抜けが死球に直結しやすい特徴があります。
メンタル面の影響
一度制球を乱すと立て直しに時間がかかり、プレッシャーの中でさらに制球が悪化する悪循環が発生しやすい傾向があります。
変化球主体への移行が難航
速球中心のピッチングスタイルが続き、変化球主体でコントロール重視へ切り替えられなかったことも背景にあります。
MLBではボール・マウンドの違いも影響
滑るボールや硬いマウンド環境が制球に影響し、さらに死球が増加したとも言われています。
藤浪晋太郎の死球数に対する解説者の声

解説者からは、
という意見もあります。
確かに死球の多さは課題ですが、藤浪投手の剛速球とポテンシャルは唯一無二であり、制球を安定させることができれば活躍の場はさらに広がるでしょう。
まとめ
藤浪晋太郎選手の被死球率は、他のNPB主要投手と比較しても非常に高いことがわかります。
しかし、速球と角度のあるボールを持つ藤浪投手が制球力を身につければ、一流投手として長く活躍することも十分可能です。
DeNA入りを決断した藤浪投手がどこまで制球力を改善し、死球を減らして活躍できるのか、今後も注目していきたいですね。
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